詩/マツザキヨシユキ
1980年(15歳)の時に出版した第一詩集から、今までに書いた詩をアーカイブ
夏の訪れ
葉が風に揺れ
滴(しずく)が落ちる
すると滴は
虫たちにしか聴こえない
かすかな音とともに
地面に達する
そして
地面に着いた滴たちは
陽光を浴びて
やがて
夏の匂いを放ち始める
-
『中三時代(
10
)』(旺文社)作品コーナー三席 1979初出
-〈童女 M -16の詩-〉新風舎 1980
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