詩/マツザキヨシユキ
1980年(15歳)の時に出版した第一詩集から、今までに書いた詩をアーカイブ
そして冬
君は柿の実を一つ
ぼくに落とした
ありがとう 君ってやさしいんだね
ぼくのことばに君は頬を染めた
ぼくは君がかわいくてしかたなかった
でも
言わなければならなかった
さようならだ 来年まで
まっすぐと登っていたけむりが
わずかに揺れるのが見えた
君が好きだよ と
心の中でつぶやいた
冬も もう
すぐそこまで
ぼくを 風が
吹きぬけて行った
-
『中三時代(
10
)』(旺文社)作品コーナー一
席 1979初出
-〈童女 M -16の詩-〉新風舎 1980
1 件のコメント:
Unknown
2012年12月11日 11:40
15才っていう中途半端な年齢の揺れてる感じが伝わりますね。
(城田)
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15才っていう中途半端な年齢の揺れてる感じが伝わりますね。
返信削除(城田)