詩/マツザキヨシユキ
1980年(15歳)の時に出版した第一詩集から、今までに書いた詩をアーカイブ
海にきた日
こうしてあなたを見ていると
ぼくは何だか不安になります
あなたは余りにも明るすぎて
よく笑うものだから
まるで風になったみたいに
浜辺を駆けて行くものだから
そのまま
風になって
どこかに行ってしまいそうで
海の青さに
溶け込んでしまいそうで
不安になるのです
海に来た日
その夜は
あなたと ふたりきりで居たい
-〈童女 M -16の詩-〉新風舎 1980
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