詩/マツザキヨシユキ
1980年(15歳)の時に出版した第一詩集から、今までに書いた詩をアーカイブ
童女 M
ひとつ ふたつ みっつ よっつ
きみは
別れたグラスの破片を
机の上に並べる
いつつ むっつ ななつ やっつ
ぼくは
きみのしなやかな桃色の指と
海のように深くすんだ目とを
かわるがわる見ている
ひとつ ふたつ みっつ よっつ
指をさして数えるきみの
あどけないしぐさを見て
いつつ むっつ ななつ やっつ
ぼくの胸の中で
グラスの割れる音がする
-〈童女 M -16の詩-〉新風舎 1980
0 件のコメント:
コメントを投稿
次の投稿
前の投稿
ホーム
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿