日々

少年は背の高さ程にがんばる

転んでも
走っても

夢はどこまでも遠く
なお 遠ざかる

走っても
叫んでも

少年は時々
雲を見上げて横たわる
けれど 気があせっている
すぐに
また立ち上がって行く

走り出すと足どりは重いが
過ぎ行く景色は素朴でいつも変わらない
それでも
なお 遠ざかって行く
夢が見える



   -〈童女 M -16の詩-〉新風舎 1980

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