詩/マツザキヨシユキ
1980年(15歳)の時に出版した第一詩集から、今までに書いた詩をアーカイブ
日々
少年は背の高さ程にがんばる
転んでも
走っても
夢はどこまでも遠く
なお 遠ざかる
走っても
叫んでも
少年は時々
雲を見上げて横たわる
けれど 気があせっている
すぐに
また立ち上がって行く
走り出すと足どりは重いが
過ぎ行く景色は素朴でいつも変わらない
それでも
なお 遠ざかって行く
夢が見える
-〈童女 M -16の詩-〉新風舎 1980
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